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建築写真を撮るためのカメラを考える

/ 19.08.17
暮らし

良い建築を見てまわったり、面白い見学会とか行くとちゃんと記録したくなりますよね。できればちょっとでもかっこいい写真を撮りたいとなると、カメラが必要になってくるわけです。どんなカメラを買えばいいのか考えます。

画質を求めない・マニュアル撮影をしないなら 高いスマホ

2019年夏モデル SONY XPERIA 1

最近のスマホはすごいです。予算3万円ぐらい、とりあえず安いカメラから練習・・・ということであれば、その分高いスマホをを買いましょう。ちょっといいスマホでは複数レンズは当たり前になってきました。広角で約16mmのレンズがついているものもあり、とりあえずの撮影なら必要十分。逆にコンパクトデジタルカメラ(以下コンデジ)で16㎜てのはないです。ならそのままSNSに投稿できたりするスマホの方がいいですよね。機械的に不足する部分(ボケ味とか)はAIで保管する感じです。

ちなみに僕のスマホはこれです。 「HUAWEI Mate 20 Pro」

話題の中華スマホですが、ライカのトリプルレンズで広角は16mmが搭載されています。一方で現場確認用のこういったカメラを使う機会がめっきり減りました。

スマホの画質、操作性に物足りないようだったら、しっかりお金をかけていいカメラを買いましょう。自由自在なマニュアル操作で写真が「作品」になります。

ちょっとこだわってみたい時のチェックポイント

建築写真を撮るときにまず求められるのは以下の2点です。

  1. 歪の少ない広角レンズ
  2. それを活かせるセンサーサイズ

広角レンズ

まず第一は広角であることです。広い空間を丸ごととらえる。これが重要。レンズの画角を確認します。35㎜換算何㎜という表し方をしますがこの値が小さい程広角です。24㎜ぐらいから広角という扱いになりますが、21㎜以下は欲しいところ。自分としては15~16㎜がちょうどいい感じで、それ以上になると歪過ぎてなんかイメージと違う感じになります。コンデジなら単純に書いてある画角を確認しますが、レンズ交換式ならセンサーサイズを考えて計算しないといけません。それは下記で。また同じ画角のレンズでは歪が少ないレンズがいいです。真っ直ぐな線が真っ直ぐに写ります。

センサーサイズ

レンズ交換式なら本体のメイン性能です。フィルムの代わりに入ってきた光をデジタルデータに変換する部分で大きければ大きいほど高画質で高額になります。プロ用の機材ではフルサイズ(もしくはフルフレーム)という規格のセンサーが一般的です。上の「 35㎜換算 」という表現はこのフルサイズに取り付けたときのレンズの画角になります。センサーサイズが変わると同じレンズでも画角が変わるんですね。(レンズ一体型なら考える必要はありません。)どう変わるのかというと、センサーサイズが大きいほど広角に写ります。 最近はこのフルサイズのミラーレス一眼の種類が増え、初心者でもだいぶ手に取りやすい価格になってきました。

その他のチェックポイント

レンズの明るさはF値という数値で表されます。数値が低いほど明るく高いです。明るければ明るいほど被写体深度が短くなってボケます。ただ、建築写真は画面全体にピントを合わせたいことが多いので、ここはあまり重要ではありません。もっと重要なのはズームレンズの場合、このF値が固定かどうかというところ。ズームしても明るさが変わらないレンズの方が他の設定を調整しなくていいので楽です。あとはデザイン・操作性と重量。このあたりは実際に店頭で触ってみられることをおすすめします。重量は高性能なほど重くなりますが、もちろん軽いほうが持ち運びは楽です。

おすすめのカメラ

建築用におすすめなコンデジ(?)

レンズ一体型のコンデジで建築写真用に結構真面目におすすめしたいのはコレ。

SIGMA dp0 Quattoro

いいところは建築写真にぴったりというところ。悪いところはそれ以外に向いてないところw

SIGMAはセンサーの種類が他のメーカーと違います。フルサイズより1段小さいAPS-Cサイズのセンサーですが、Foveonセンサーという積層構造で単純に3倍の解像力があります。その反面高感度が弱い。動くものとか苦手。暗いところは三脚を立てないといけません。それでもこのセンサーには唯一無二の魅力があります。このdpシリーズはそのセンサーに専用の単焦点レンズを合わせた一体型のコンデジです。dp0~dp3まで4種類ありますがこのdp0は広角21mm。コンデジなら最も広角なクラス。もうちょっと広さがほしい事もありますが、「ゼロ・ディストーション」という歪の少なさは非常に建築向け。2015年発売ですがお値段は8万円ほど。

ちなみに手持ちでは明るくないと撮れませんが、液晶があまり良くないので明るいところでの撮影には液晶を覆って覗き込むビューファインダーがないと見えにくいです。つけるとこんな感じ。 コンデジなのにでかい。 ただでさえdp0はシリーズの中でもレンズが一番長いのに、それと同じぐらいのものが後ろにもつくという。デザインは結構好きだけど、ちょっと男子向けかもしれません。

本格的にカメラを始めるならフルサイズミラーレス

本格的に写真を撮りたいならやっぱりレンズ交換式。フルサイズセンサーのミラーレスがキャノン、ニコン、パナソニックと相次いで発売されて今一番盛り上がってるクラスですが、いち早くミラーレスに移行してきたSONYが一番間違いないです。

SONY α7Ⅲ

Ⅰ、Ⅱ、Ⅲが世代を表して、S付きが高感度モデル、R付きが高解像度モデル、無印が標準になっています。本体価格が標準モデルのⅠ世代で10万弱、Ⅱ世代で15万弱、3世代で23万弱。結構覚悟のいるお値段ですが、画質はプロ級。レンズも最高品質の物が揃っています。SONYはセンサー開発力が高く、しかもミラーレスにいち早く移行していたことから、完成度が他社よりも高いです。液晶もファインダーもきれいでAFも早い。フルサイズなのでずっしりとした重みはありますが、それでも以前の一眼レフ機と比べると小型で軽量。デザインも直線的でかっこい。コレよりいいものとなると「ライカ」があるんだけど、あれはもう一桁貯金が必要です。そのお金があるならもっと大きなセンサーの中判カメラも手に入りますが、流石にこのあたりは触れたことすらないので評価外です。

コレに合わせる広角ズームレンズはSONY純正ならこの2択。

SEL1635GM

SONYレンズ最高性能のGマスター広角 16-35mmのズームでF2.8通し。比較的明るいレンズで、ディテールとかちょっと寄ると簡単にボケ味が得られます。ただし結構でかくて重い。お値段も重い。実売23万程度~

SEL1635Z

上のがちょっと重くて高いなという場合はこちらのほうが本体とのバランスは良さげ。同じ16-35mmのズームでこちらはF4の通し。ZEISSブランド。実売は12万程度~

ん?値段がおかしくなってないかって? そう、フルサイズって本体も高いけどレンズも高い。実は自分自身、上のSIGMA dp0から他のものも色々撮りたくなってα7Ⅲに換えたんだけど、結局上のレンズを買うことができず、本末転倒な感じがしてまた別のものに買えました。

結局僕は何を使っているのか オススメなバランス

同じSONYでもセンサーサイズを一つ小さくし、APS-Cセンサーのものにしました。

α6400

お値段は10万円程度。手持ちのα7Ⅲと手持ちの中途半端なレンズをすべて下取りに出すと、殆んど追加無しで欲しいレンズ数本と入れ替えることができました。広角側のズームレンズはこちらを使っています。

SEL1018

35mm換算で15-27mmの画角にF4の通し。約7万円~

α7ⅢとSEL1635Z の組み合わせと比べると約半額のコストになりますが、これがなかなか十分すぎるほどよく撮れる!物理的にも随分軽くなったので気軽に持ち出しやすいです。 とりあえずはこの装備で勉強中です。

もっと本格的な建築写真を撮りたいならアオリ撮影

ちなみに更に本格的になるとこの「アオリ撮影」というワードに出くわします。レンズとセンサー部を平行にシフトして撮影し、建物の竪のラインを垂直に矯正したり、カメラの映り込みを避けたりできます。

ホースマンのHPより引用

よく建築写真家の人が使ってるジャバラのやつってこんな感じで使ってるみたいです。ただ、これもほんと専門性が高いというか利便性は皆無ですね。デジカメ用のレンズだとCanonが主力でこんな感じ。

Canon TS-E17mm F4L

ぐにゃりと曲がっているのはチルト撮影。ボケの角度もコントロールできます。広角17mmでF4。お値段は22万円程度~。上のジャバラ式のタイプは組み合わせによるけどこのレンズよりももっとかかるみたいです。

まとめ

結局は予算と情熱によるので上のどれかの選択がすべての人にぴったりということはありえないです。こういうのをヒントに色々探せるきっかけになればと思います。悩みながら探すこと自体も楽しいですよね。

次回は僕が今まで使ってきた機種でどういったものが撮れるのか、実例と合わせて紹介してきます。

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