前回からの続き。作成したCADデータ・CAMデータから実際の加工に入っていきます。

ワークショップ2日目
先に1階の資材売り場で3×6版の材料を購入してから2階の工作室に向かいます。今回購入したのは18mm厚のパイン集成材。12mmのシナ合板がいいかなと思ってたけど、意外と置いてなかったので奮発しました。合板と違ってスイバリ(方言)も立ちにくいしね。厚みはノギスで測ると18.5mmあったのでホゾは19mmで作図しました。


SHOPBOTには専用のソフトがインストールされている制御用のノートパソコンが用意されています。


黄色いのが座標入力キーパッド
赤いのが現在の座標と状態表示
青いのがコマンド入力・コマンド確認ウインドウ
SHOPBOTまず最初にやること
最初に諸々のセッティングと設定をします。ビットは交換式になっており、最初はついていないので自分で装着します。下は稼働するヘッドの部分になります。先っぽにドリルが付いているのがわかりますでしょうか。あれで削っていきます。黒いブラシ上のスカートは削ったカスが撒き散らないようにするためで、水色のジャバラのホースが集塵機に繋がっており、加工中は常に吸い上げています。

ビットを固定したら、XYZ軸の基準を決めます。Z方向は捨て板の上に導電板を置いてから自動のコマンドで行いますが、XY方向は目視調整です。

設定ができたら材料を固定します。加工中はかなりの力がかかるので、捨板にビスでしっかり固定します。
ここまでやってやっと加工が始まります。あとはCAMデータを読み込んで、集塵機をONにし、ビットの回転をONにしてスタートです。




動画だとこんな感じです
切削が完了したら固定したビスを外して次の材料を固定。次のパーツを切り出してる間に手加工で仕上げを行います。


タブがあんな感じにパーツを保持している
タブをカットして切り離さないといけません。幸いここの工作室では電動のジグソーが借りられるのでコレを使うと楽です。



切り出してパーツのみの形になりました。最後に電動のサンダーやヤスリを用いいて小口のバリをとったり、角の面をとったりして仕上げます。


全てのパーツにこの加工を行います。自動加工と言っても手加工の部分も多いです。特に今回はほぞ穴が多かったので大変でした。ホゾを切り抜きではなく、彫込のポケットにしたほうが楽だったかもしれません。
次回いよいよ組み立てて完成です。
- SHOPBOTで子供のプレイハウスを作ってみた①準備編
- SHOPBOTで子供のプレイハウスを作ってみた②加工編
- SHOPBOTで子供のプレイハウスを作ってみた③組立編
- SHOPBOTで子供のプレイハウスを作ってみた④竣工写真編