自作のPCケースをレビュー
動機
自宅のPCは基本的に自作です。15年ぐらいデスクトップで既製品を買ったことがありません。ですが、基本的にパーツの組み合わせだけのことなので、そんなに工作って感じでもなくちょっと飽きてきたので、ケースを自作することにしました。
2018年の2月ごろに制作したもののレビューです。
パーツ構成
- Mini-ITXマザー
- intel Core i7 6700K
- DDR4 16GB
- Geforce GTX 1050 Ti
- SSD 240GB( M2スロット )
- SFX電源600W
コンセプト
とにかく中身に合わせて全く無駄のない最小限に小さいケースを作る。
方法
レーザーカッターを使用してアクリル板を切り出す。

レーザーカッターは広島ではLECTのカインズで時間貸ししてもらえます。これが使えるということで、ケース作れるじゃん!と始めたようなものです。 専用のCAMソフトはDXFデータかイラストレータのデータを読み込んでくれるので、癖さえ分かっていれば、Jw-cadだけでもなんとかなります。
外観





構造は各面のアクリル板を凸凹に切り出してはめ込み、4隅のスペーサー部分で両側からねじ止めしています。アクリル等の樹脂は金属と比べると強度が弱く、同じPCケースとするとパネルの厚みが必要になりますが、その分折り曲げ等も不要で、フレームもないシンプルな構造にすることができました。

仕上げは透明なアクリル板に粘着シートを貼り付けたものを一緒に切り出しています。レーザーカッターはレーザーで焼き切るので、有害ガスの発生する一般的な塩ビ系の粘着シート(ダイノック等)は使えません。オレフィンシートというタイプが必要です。かなり種類が限られますが、トッパン印刷のフィルムにノリをつけてネット売っているもの(101OKNタックシート)がありましたので、そちらを購入。薄い色の木目を合わせました。
シートは周辺部を貼らずに透明のままとしているので、木の箱が浮いているような不思議な浮遊感があります。

エアホールは通常の丸では芸がないので、自身のイニシャルからKの字をモチーフにパターンを作りました。

パネルを固定しているネジはSUSの低頭六角ボルトを使用しています

中身
マザーボードはグラボが上になる倒立配置で、一番重い電源が下になるようにしています。3.5インチ、2.5インチドライブがないため、各パーツにほぼダイレクトに空気が当たるようになります。CPUクーラーをサイドフローにすることで、エアホールを前背面と上下面に集中させ、側面は両側とも穴のないパネルにすることが出来ました。

4本のネジを外すとここまでパネルをバラせるので、小さいケースのわりに組み立ては楽です。実はSFX電源、CPUクーラー、グラボの高さが殆んど揃っています。

CPUクーラーはNoctuaの3Uサーバー用です。造形が非常に美しい。

グラボも何気にELSA製。

グラボのブラケット部は細かいパーツを接着剤で固定。どうしても必要なビス穴はアクリル板に直接タッピングしています。

実は電源スイッチまで省略している(工作が面倒だった)このケース。電源ONにはリモコンを使用します。下記はその受信部の基盤。

パーツ数が少ないのでケーブルの本数自体がかなり少ないですが、メイン電源の一番太いケーブルの処理に困ってこんな感じ。最近少なくなってきたフラットケーブルだと、こんな固定の仕方も出来ます。

ケースファンは背面に60mmファンを2個使用

SSDはマザーボード裏のM2スロットに固定


感想
意外と完成度高く出来たので、今度はもっと面白いPCにしたい・・・
Comments
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わしも作ろう!
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カッコいいですねぇ!
完成度が高くてすごいです、とても素敵だと思います。
ただ、個人的には大きさの比較になるものが何も写っていないので、ちょっとだけもったいないと思いましたw
パーツのサイズから小さいことは理解できますけど・・・・・・
あと、HPリニューアル前はもう少し詳細な制作手順が有ったと思うのですが、気のせいでしょうか?