KITAMULABO

本気で自作PCを作ってみた2020②構成編

/ 20.03.06
DIY

前回のコンセプトから、選んでいったパーツを紹介します。

CPU

AMD Ryzen 9 3950X

2019年11月末に発売になりました、コンシューマー向けでは初の16コア32スレッドCPUです。発売時は品薄で、実際に購入できたのは2020年のお正月を過ぎてからでした。近年のAMDの盛り上がりはすごいですね。かつて64bitCPUやデュアルコアCPUをIntelより先に出してきた時のような、あの頃の勢いを思いだします。(かれこれ15年ぐらい前の話。)AMDの勢いがいい時は自作PC界は楽しいですね。このCPUは2019年の初頭から発売がうわさされており、初めからこのCPUで組むというのは決めていました。自分にとってもPhenomII以来のAMDです。(こいつはこいつでBIOSをいじるとコアが増えるっていう面白仕様でした。)

グラフィックカード

nVidia Geforce RTX 2060 super Founders Edition

建築のパースとか作るのでゲームよりはCG用途の方が多いです。以前はCGといったらQuadroという感じでしたが、最近はゲームエンジンベースのリアルタイムレンダリングのCGソフトが増えてきており、その場合はGeforceの方がいいようです。「リアルタイムレイトレーシング」機能付きのCGソフトにはまだお目にかかったことがないですが、これから対応されるであろうということもあり、前々から気になっていた最新のRTXシリーズ。しかもnVidiaが直接販売する「Founders Edition」です。性能的には他メーカー製のオーバークロックモデルの方がいいし、価格も抑えられるのですが、カードのデザインは「Founders Edition」が一番かっこいいですね。

もともとはRTX2070を想定していたのですが、CPUの発売を待ってる間に同等性能のRTX2060superが出たので、手に入りやすかったそちらを購入しました。RTX2070とRTX2060superはカードサイズが228.60mm となっており、ATXサイズのマザーボードの幅に収まります。また一般向けでは珍しく、カードの短辺方向に補助電源コネクタが刺さります。ケースをカード幅だけで設計できるのと、表側に配線が出てこないのでいい感じです。

バックプレートも美しい。

マザーボード

ASRock X570M Pro4

第三世代Ryzenに対応するX570チップセットのMicroATXマザーです。昔から変体マザーボードの名を欲しいままにしてきたASRockですが、こいつはいたって普通、まともなモデルです。小型高性能の自作PCとなるとMini-ITXが主流ですが、組付けたときに「グラフィックボードがマザーボードからはみ出す」のがあんまり好きじゃないんですよね。ただ最近は中途半端なサイズだからか、ラインアップがかなり少なくなってきました。ただ、CPU周りのレイアウトにもゆとりがあるし、メモリスロットも4本あります。

メモリ

Team ELITE U-DIMM DDR4-3200 16GBx2枚組 x2セット

せっかくのMicroATXなので16GBを4本揃えて64GBです。クロック3200MHzなのにヒートシンクなしのモデルです。メモリ自体は組んだ後はほとんど見えないので気にしなくていいかもしれませんが、オーバークロックメモリのヒートシンクってどうもゲーミング向けっぽくて好きなデザインじゃないんですよね。そもそもメモリにヒートシンクいるのかも怪しいって聞いたことあるし、ヒートシンクがあるとその分だけ空気の流れが悪くなるからそんなに意味ないとか。まあ根拠のないうわさはさておき、この性能で基盤そのものがブラック色。中々かっこいいので(結局見た目で)これに決めました。

ストレージ

CFD販売 PG3VNFシリーズ NVMe 1TB

Cドライブ用のSSDは最新のPCI-E Gen.4に対応した高速モデル。SSDと一言で言ってもSATA接続のものと比べるとさらに10倍ぐらいのスピードが出ます。最近、重いソフトをいろいろとインストールすることが多いので、今回は奮発して1TBをチョイス。CFD販売のこのモデルはヒートシンクがついていませんが、マザーボードについているヒートシンクを利用するのでちょうどいいです。

Intel SSD660Pシリーズ 2TB

最近デジタル1眼のRAW現像とかやってるのと、ぼちぼち動画制作もやってみたいなあということで2枚目のデータドライブ用SSDを追加。ここにきてインテル製品。速度や書き込み制限も大したことないのですが、何よりコスパがすごくいいのがこのモデルの特徴。ヒートシンクはついていないので、下のアイネックスのものを貼り付けます。

AINEX M.2 SSD用ヒートシンク HM-21

これでマザーボードM.2スロットを2本とも埋めて、ストレージは以上です。2.5インチや3.5インチドライブは思い切って省略します。配線を考えなくていいので小型PCでは非常に有利です。もちろん、保存容量ではHDDに劣りますが、最近はクラウドサービスも増えているので、何でもかんでも自分で保存しておかないといけないということもないんですよね。

CPUクーラー

Noctua NH-C14S

高性能・高級クーラーでおなじみ、Noctuaのトップフロー型です。3950Xが空冷で大丈夫なのか?という心配はありますが、一応メーカーのHPでは軽度のブーストまで対応とのこと。水冷はどう考えても筐体が大きくなるし、ラジエーターって見せられるかっこいいデザインのものが無いんですよね。それに比べてNoctuaのヒートシンクは非常に美しい。ヒートパイプなんかクロームメッキ化したショーカーのエンジンのようです。それでいて簡易水冷よりも安上がりになります。また、このモデルは上のようにヒートシンクの下にファンを設置することが可能。外からファンが見えないというのも特徴です。

電源

ENHANCE ENP-7660B(カスタム品)

これが一番悩みました。ATXでもSFXでもなく、今時Flex-ATX。ATXやSFXはどうも立方体に近くて組み合わせると無駄なスペースが多くなるということで、当初はサーバー用の1U電源を探していたのですが、その中で見つけたのがこれ。Flex-ATX規格は通常は300W程度までですが、これは600Wの大容量。体積当たりの容量も中々なものです。2019年末時点でこのメーカーのこのモデルしかありません。日本未発売なので米Amazon.comから個人輸入しようと思ったのですが、どうも海外発送非対応のショップばかり。あきらめかけてたら、台湾のサイトでプラグイン式にカスタムして販売してるところを見つけました。

小型のアクリルケースを販売しているようですが、そのケースに合う小型電源も一緒に取り扱っています。ついでに内部の電源ケーブルの素材や長さも選択できるので、ちょうどぴったりなものを購入しました。プラグインでない場合は自分で電源ケーブルを詰めようと思っていたので助かりました。

その他

構成を考える時は下図のように2次元CAD上で大体の配置をシミュレーションします。マザーボードの画像はメーカーのHPからダウンロードし、グラフィックボードや電源、CPUクーラーなどの大きいものを、メーカーの仕様表にある寸法を見ながら落とし込みます。

jww_cad

結構見落としがちなのが、マザーボードによってCPUソケットの位置が違うということ。ということはCPUクーラーの配置も変わってくるわけで、CPUクーラーの向き等関係してきます。

そして配線ルートがどこに取れるかとか、どこにスイッチを持ってこようとか、空いてるところに何入れようとか、エアフロー大丈夫かなとか。この時点で大体のプランとデザインも固まってきてる状態です。

結局上記のパーツの組み合わせでMicroATXの基板上にすべて収まる配置にすることが出来ました。非常に納まりがいい。(建築用語)

次回はこの構成を納めるケースデザインを考えます。

KITAMULABODIY, コンピュータ / 20.03.06 /