KITAMULABO

本気で自作PCを作ってみた2020③デザイン編

/ 20.03.26
DIY

前回の大まかな構成編から今度はデザインを煮詰めていく過程を解説します。

左下から右上へ、最初のブロックから徐々に詳細なモデルへと変化していく図です。この3DモデルはSketchUpを使用しています。非商用なら無料で、簡単なモデリング検討に非常に使いやすいソフトです。詳細な寸法が必要な部分、マザーボードのネジ穴等は2次元CAD(Jww_cad)で線を引き、ボリュームやカラーリングの検討には SketchUp を使用。アクリルの材料をレーザーカッターで切り出すので、最終的には2次元の線データが必要ですが、固まるまでは2次元と3次元を行ったり来たりします。本当は3次元CADがもう少し使えればいいのですが、一番手慣れたソフトが上の二つのソフトなので、今回は時間的な余裕があまりなかったこともあり、使いやすいソフト(勝手に手が動くソフト)を使用しました。

前回もお見せしたマザーボードの画像を使ったレイアウト検討図。このMicroATXマザーがすっぽり納まる形にしたいと思いました。 MicroATXマザーのサイズは244x244mm。とりあえずのボリュームとして考えたのが下の図。

245x245mmの空洞になっているフレームのような形状です。4辺0.5mmのクリアランスでマザーボードがはまります。フチは15mmでまわしてこれぐらいのボリューム、275x275mm。厚み(マザーに対しての高さ)は前回制作したケースと併せてとりあえず135mmとします。

同時にこの形をどうやって制作するか?ということも考えないといけません。今回も前回と同じくアクリル板とレーザーカッターで制作するつもりなので、複雑な3次元形状、曲面は制作不可能です。既製品のアクリル板とその厚み、そして“2次元平面なら自由にカットできる”という特性を考え、パネルをミルフィーユ状に重ねていくデザインとしました。重ねるといってもぴったりはくっつけず、少し給排気のためのクリアランスを開けます。セミオープンタイプですね。定期的にお掃除が必要になります。一番最初は5mm厚のアクリル板+5mmの隙間で描いてみましたが、どうも隙間が目立って間抜けになってしまいました。色々試して2mm隙間で落ち着きました。サイズは275x275x138mmとなっています。色はまだ考えていませんが、最初と最後の2枚のみクリアを想定しています。

ただし、この形状はかなり材料の切無駄と加工手間がかかるな(=コスト増)ということは、フレームをコピーした段階で気づきました。単なる箱を作るなら6面だけの制作ですが、この段階で20枚のアクリル板が必要になります。しかし、今回は出来るだけこだわってみるというコンセプトなので、一晩寝て考えてこの方向性で行こうと決意しました。

次にフレームの角の面をとって優しいイメージとしました。急にクオリティが上がったような気がします。また外側に合わせて内側も面を取りました。マザーボードとのクリアランスはぎりぎりですが、マザーボード自体が角丸になっているのでこれでも入るようです。

幅寸法を出来るだけビデオカードぴったりに合わせるため、アクリル板の厚みを調整しました。隙間は2mmのまま5mm・3mm・2mmのパネルを順番に重ねていきます。これにより単調なデザインにも変化が出ました。マザーボードのクリアランス、取付スペーサーがあるかどうか等の検討も行い、寸法決定です。サイズは275x275x133mmとなりました。実は前回からこの段階に至るまでに丸1週間かかっています。

カラーを検討しました。アクリル板のカラーサンプルを購入し、また1週間ほど悩んで決めたのがこういうもの。数種類のカラーをランダムに配置します。

意外とマット調のアクリルが高級感があっていい感じです。グレーの諧調をベースにオレンジをアクセントカラーにします。クリアは完全な透明ではなく、こちらもマット調にしました。実はこのカラーセットRYZENのパッケージに合わせています。初めから狙っていたわけではありませんが、原色のカラーで一番オレンジがキレイだったので、結果的にそうなってしまいました。

手元にあったRYZEN9のパッケージ

最終的なモデルがこちら。サイズは変わらず275x275x133mmとなっています。 2次元CADと往復しながら、細かい開口、背面コネクター部分の切りカギ、ネジ位置等を落とし込みました。とりあえずの完成イメージに自身で納得してから、実際の加工に入っていきます。

次回はいよいよ制作・・・の前に、設計図を基にさらに詳細な部分を解説します。

KITAMULABODIY, コンピュータ / 20.03.26 /