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本気で自作PCを作ってみた2020⑨おまけのサブ機紹介

/ 20.04.21
DIY

MicroATXのメイン機に加え、実はサブ機も並行して作りました。メイン機のパーツを集めていくうちに余ったものや、アクリルの加工でどうしても切無駄が出るパネルが多かったのでついでにもう一台という感じです。メイン機と比べてサクッと紹介。

外観

早速完成写真です。まずは外観から。

斜め前から
斜め後ろから
正面
背面

外寸はW83×D245×H245mm(H寸法はゴム足の2mm厚を除く)で容量は約5Lとなっています。構造はメイン機と同じく、アクリル板を切り出したフレームをスペーサーをかましながら積層したセミオープン構造です。両端のアクリル板はマットクリアにして、見え過ぎ感を抑制しています。

制作方法もメイン機と同じです。SketchUpとJw_cadを行き来しながらデザインと設計を煮詰め、レーザー加工機でアクリル板を切り出しました。

使用するアクリル板のカラーも前回と同じ配色
レーザー加工用CAD図

メイン機のMicroATXケースはフレーム状にアクリル板を切っていきますが、その内側はほとんどが切り無駄になっています。せっかくなのでその切り無駄分を利用して、同時に一回り小さいフレームを切り出しました。

これを繰り返していけば、Micro-ATX > Mini-ITX > Mini-STX > NUC > Raspberry Piと、どんどんマトリョーシカのように小さいサイズを作れることになりますが、無限のフラクタルループにおちいりそうで怖かったのでMini-ITX分の残りは処分しました。(これがほんとのフラクタルデザイン?)

スペック

今回、内部のパーツ構成は以下のようになっています。

  • GYGABYTE B450 I AORUS PRO WIFI (Mini-ITX B450)
  • AMD Ryzen7 3700X(8C16T 3.6GHz)
  • Noctua NH-L12S(120mm空冷トップフロー)
  • Team DDR4-3200 16GB(8GBx2)
  • GIGABYTE GeForce GTX1650 4GB(LPモデル)
  • シリコンパワー 512GB M.2SSD
  • HDPLEX 400W ACアダプター電源

メイン機と比べると見劣りするものの、自分の実務にはいろいろちょうどいい、おすすめ構成だったりします。CPUは3950Xまでといかないものの、コスパの高い8コアモデルに、Noctuaは120mmのトップフロークーラーを合わせています。メイン機の方は140mmのタイプを使っていましたが、120mmタイプで同じデザインルールのままサイズダウンできました。

Noctua NH-L12S

一番特殊なのは電源でしょうか。ACアダプターなのに400Wの大容量。多分世界一大容量なPC用ACアダプターで、こちらのサイトから直接購入できます。

https://hdplex.com/

ラインナップとしては他に一般的な小型PC用の200Wタイプと、今回使用した400Wを2つ使用する800Wタイプがあります。上のCPUとグラボの組み合わせだと、200Wタイプでもいけないことはなかったのですが、一応一般的なマージンを見て400Wをチョイスしました。400Wという大容量もそうなんですが、この容量のわりに意外と小型です。また、ケースに内蔵もできるように四角く、追加でファンも付けられるようになっています。

かつてこんなに美しいACアダプターが存在しただろうか・・・これなら外に出してもおかしくない!

実は今回はこの電源を使ってみたくてサブ機を作ったようなものなのですが、人にはあまりお勧めできないです。というのもの、生産数が少なく、特にこの400Wモデルは常に売り切れになっていることが多いので、時期生産分を予約してもいつ届くかはわからないのです。今回たまたま1か月ほどでゲットできたので、組んでみた次第です。

外部ディテール

それでは外部のディテールから見ていきましょう。

例によってヒートシンク「ツライチ」なむき出し構造です。NoctuaカラーのCPUファンがのぞいています。電源はATX変換部のかっこいいヒートシンクを外側に見せたかったのでこんな位置に。なので内部電源ケーブルはいったんサイドパネルを超えてから中にもぐります。電源をこの位置に配置したことから、USBハブはCPUクーラーの下側に配置することになりました。このUSBハブの白いUSBケーブルとヒートシンクのヒートパイプが同じ方向にもぐっていき、かつその合間を縫って内部電源ケーブルがもぐっていくところがお気に入りのデザインです。

グラフィックボードはMini-ITXマザーボードと同じ奥行き。電源のATX変換基盤との残りのデッドスペースに電源スイッチのみ配置しています。

背面のアップ。今回のCPUクーラーは投影部分がマザーボードよりもはみ出してしまうのでこのような隙間ができています。CPUクーラー標準のバックプレートは、他の部分よりマザーボード裏面からの高さがあるので、アクリル板の厚みを換えてバックプレートごと隠れるようにしました。スペックでも書いとけばかっこいいかもと思って、とりあえず無地です。

仕上げ面はフラットの「ツライチ」で納めたかったので、スペーサー固定のボルトはボルト頭をざぐって沈めています。

しかし電源の内部ケーブル、CPUクーラーのヒートシンクは若干、USBハブはしっかり飛び出してる模様。ヒートシンクはちょっとした計算ミスですが、あんまり気にならないレベル。一方USBハブは中でマザーボード背面の端子にあたって、どうしても押し込めなかったというハプニングです。(違うUSBハブ探すの面倒だったので)

アクリル板の色の組み合わせ、順番は基本的にメインのMicroATXと同じですが、今回は両端のマットクリアが3mm厚になっています。これはグラフィックボードの横幅、正しくはロープロファイルのPCIブラケットのサイズにケース幅を合わせるための調整です。

実はグラフィックボードってフルサイズとロープロファイルでPCIブラケットの寸法違うんですね。そりゃ違うよって、長さだけの違いかと思ってたら、マザーボード側の刺さる部分の長さ、ネジ固定の折り返し部分の立ち上がり方向も違います。メーカーによっても違いは有り?どちらにしろ現物の確認は超重要です。

画像はちょっとグラボが傾いてる感じなんで後で調整しました。

内部ディテール

続いて、途中までバラしながらパーツの納まりを見ていきましょう。

一番端のマットクリアのアクリル板を外すした様子。

右側のアルミの塊がATX電源変換基盤(のヒートシンク)です。これは美しい!今回使用していませんが、SATA電源やPCIeの補助電源もあります。

グラフィックボートと電源はこの面にフラットに納まります。

CPUクーラーヒートシンクのヒートパイプとUSBハブのケーブルが同じ方向にそろっており、その間を縫って内部電源ケーブルが飲み込まれていく様子。

グラフィックボードはGIGABYTEのGTX1650を使用。

もう数枚パネルを外したところ。電源基盤とUSBハブはこの面に取り付けられています。電源基盤はネジ固定できる穴が開いていますが、ネジ穴の位置を開け間違えたので両面テープで貼り付け。USBハブはブラケットを介してねじ止めしています。ブラケットへは両面テープで貼り付けです。

さらに数枚ばらした様子。配線があらわになりました。

一番かさばる24pinケーブルは比較的短いもの(21cm)が同梱されていましたが、それでも直で刺すと余る距離なので、一旦CPUクーラーの下に潜り込ませてから折り返しています。

そしてそれよりも苦労したのがUSBケーブルの納まりです。高さの関係からメイン機で使用した変換基盤が入らなかったので、変換ケーブルを無理やり曲げて結束バンドで固定してUSBハブのケーブルに接続。USBハブのケーブルも長さがあるので、これもCPUクーラーの下を通して持ってきています。

CPUへの8pinケーブルは、またVRM電源部のヒートシンク裏を通しています。ちょうどケーブル1本分の隙間なのでぐいぐい押し込んだら、ヒートシンクの角でちょっと被膜が傷つきました。

M.2SSDはPCIeソケットの上側に一か所のみ。今回ストレージはこれ1本だけです。

マザーボードの取り付けねじもちょっと様子が違います。上に見えているのはなんとナット。

横から見るとこんな感じです。今回、マザーボードとベースのアクリル板の隙間は4mm、ベースのアクリル板は3mmになっています。そんなサイズのスペーサーはさすがにないようで、またアクリル板の3㎜にタッピングしてもなんか怪しい感じだったので、外側から皿ビスを貫通して止めました。

背面はもちろんざぐってツライチに。小型ケースで1mmでも詰めたい場合は有りかもしれません。

ということでディテールのポイントは以上です。

携帯性

デスクトップの携帯性って意味が分かりませんが、僕のサブ機の使い方として、ノートPCでは動かしにくいプレゼンを外でしたり、はたまた会社のデスクトップではできない重い処理をしたいときに持ち運びます。

お気に入りの通勤用リュックサック。A4書類用。

ぴったり納まる。

ACアダプター、WIFIアンテナ、HDMIケーブルをぶち込んで、高さ方向もぴったり。

奥行きパンパン。実はさらにSurfaceProまで入っててこの状態。

比較画像

ついでにMicro-ATXのメイン機と並べてみました。同じ構造、同じデザインルールといっても、それぞれで工夫したところ、苦労したところが違ってて面白いです。ちなみにサイズは下記の通り。

  • 右メインPC(Micro-ATX):W133×D275×H275mm(10L)
  • 左サブPC(Mini-ITX):W83×D245×H245mm(5L)
斜め前から
側面①
側面②

Mini-ITXの方は2枚目のフレームからC形に欠いでいるので、デザイン的な完成度はメイン機の方が高い。

前面
背面

縦横のバランスはスリムなサブ機の方がいいかな。メイン機の方は少し幅広感が強いです。とはいってもサブ機の実際に使用スタイルは下のような感じになるので、やはり完成度はメイン機の方が上だと思います。

WIFIアンテナとACアダプターが追加
アクリル板のアップ

ついでにこれまで使用してきた旧メイン機とも並べてみました。

  • NCASE M1 (v6.1):W160.6×D328×H241.7mm(12.7L)

大きさも随分スマートになったような気がします。

一度に2つ自作するってかなり贅沢な感じですが、なかなかいろんなことを同時に楽しめるので非常に楽しいですよ。(苦労は2倍以上ですが)おすすめです。

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