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2020年一級建築士の試験について

/ 20.07.20
建築

2020年、今年初めて一級建築士試験を受けてみました。結果は学科で惨敗。なぜだめだったのかという反省と、これから1年どうやってやろうかと言う計画を考えてみました。

プロフィール

まずは状況説明ついでにプロフィールです。

北村くん 1988年生(満32歳):現在二級建築士
既婚 2女児(2歳と0歳)のパパ (共働き:奥さんフルタイム)

ちっちゃな専門学校卒なので、3年実務経験後、二級建築士取得(2回受験)。4年実務経験を経て2020年、今年やっと一級建築士初受験。長いので、間で建築積算士とインテリアプランナーも取ってみましたが、建築士は今年から実務経験よりも先に試験だけは受けられるようになるという、全くメリットのない法改正でした。

結果

試験終了後、総合資格学院で即日採点サービスを申し込んでみました。結果は以下の通り。

  • 学科I  :12点
  • 学科II :9点
  • 学科III:21点
  • 学科IV :13点
  • 学科V  :14点
  • 総得点 :69点

やばいですね。惨敗。無事通過予定の方や、有資格者の方は笑ってください。

敗因と言い訳

落ちた原因ははっきりしています。圧倒的な勉強不足です。パパになると時間がない!信じられないくらい自分の時間がとれないです。去年、二人目が生まれたり、3月頃急に引っ越したりして、なかなか落ち着いた時間が確保できない状況で、やらなければいけないんだけど、モチベーションがどんどん下がって行ってました。もちろん独学。学校に通うお金も、時間もないです。それでも一応、1ヶ月ぐらいはなんとか時間をやりくりして頑張ってたつもりだったんですが、結果はこんな感じ。やはり二級とは比べ物にならない難易度でした。

学校に通うか独学か

学校に通える人は絶対に通ったほうがいいです。お金がないなら借金してでも行ったほうがいいです。確実に勉強時間確保できるし、わからないところはすぐ聞けるし、一緒に勉強する仲間もいるのでモチベーションが維持できます。ただ、決まった時刻に決まった時間を確保できない、毎週末家を開けられないなんて人は、しょうがないので独学で腹を決めてかかるしかありません。

一応学校に通う場合のデメリットというものも苦し紛れに挙げてみます。

全ての人に同じカリキュラムとなっているので(何個かコースが有ったとしても)自分に最適なスケジュール、最適な勉強量になってはいないということ。新卒の子と違って、そこそこ実務経験があると全く経験値が違うし、科目によっても得意不得意が全く違うわけですよね。そこを一様にやっていくのはナンセンス。結構無駄な時間が多いのではと考えられます。

また、資格学校は基本的に毎年毎年、あれが変わったとか、難易度が上がってると言って、こちらの恐怖心をあおり契約を迫ってきますが、基本的には一定数を確保しないといけない国家資格なので、急に新出問題だけになるなんてことないんですよね。また、学校は時間をかけて量を教えるほどお金になることを考えると、できれば最小限の力で最短ルートで通りたいという、時間のない社会人にとっては全く真逆の方向性と言えます。

ということで、どうせあの葡萄は酸っぱいんだと決めてかかったら、腹をくくって自分(きつね)を信じて孤独に戦いましょう!

過去問の重要性

やはり勉強の中心は過去問です。8割は過去問の中から出ます。色んな人に聞くと「過去問さえやっていれば通るんだ」という人と「過去問だけじゃ絶対に通らない」という2タイプの人がいます。後者は資格学校関係者の人に多いですが、僕はどちらも半分正解で半分不正解だと感じます。それは「過去問をパーフェクトにマスターして、内容を100%理解して、過去問で必ず100点とれる」ようになっていれば合格間違いなしでしょう。ただし、そのために「ただ過去問を何周しました」というだけでは通らないと思います。どこが出るか、傾向がはっきりわかった上で、その用語の意味や使い方を100%理解し、更にこの問題をもとに別の問題を作ろうと思ったらどういったいじり方になるか、関連する用語は何かなど、深く勉強する必要があると思います。

今年やってみた工夫

今回の試験で惨敗した僕ですが、資格学校では絶対にやらないであろう勉強の仕方として、こんな事をやっていました。

1.要点整理と過去問の参考書を裁断機でぶった切る!

1家に1台はあると思われるこういう裁断機を使って参考書をぶった切りました。何がしたかったかというと、過去問って年ごとにまとめられているものを科目別に分けて並べ替えたんですね。

過去問はR1(学科Ⅰ→Ⅱ→Ⅲ→Ⅳ→Ⅴ)H31(学科Ⅰ→Ⅱ→Ⅲ→Ⅳ→Ⅴ)・・・
解答・解説編R1(学科Ⅰ→Ⅱ→Ⅲ→Ⅳ→Ⅴ)H30(学科Ⅰ→Ⅱ→Ⅲ→Ⅳ→Ⅴ)・・・となっているものを
学科Ⅰ過去問R1→H30→H29・・・解説編R1→H30→H29・・・
学科Ⅱ過去問R1→H30→H29・・・解説編R1→H30→H29・・・



更にこれらの頭に別冊の要点整理の参考書も切り分けてつけて、科目別の参考書を作っていました。これをすると要点整理をさらって→過去問やってと科目毎の反復が早くて、めくるページも無駄が少なくて1周目が早いんですよね。

また、1回ばらばらにしておくと、スキャンしやすいというメリットもあります。会社のコピー機で休憩時間にまるごとスキャンしとけば、ちょっとした空き時間にスマホでPDFをチェックすることも可能です。

2. 過去問の答えになっている問題文を抜き出してExcelにまとめる

過去問の4択の内、ほとんどが誤っているものを答えますが、それを正しい文章にして一覧にまとめるという作業。結構傾向が丸わかりだし、この問題は何度出ているとか、この数値はこの種類だけしか出てこないとかいうのがわかる。データなので、自分が何回か間違えているところを赤文字にして各教科印刷して、試験前に眺めていました。かなり効率的なやり方だとは思いますが、やっぱりそこからしっかり時間をかけないとだめですね。

施工だけ抜粋

来年に向けてやってみたいこと

ということで、来年の試験に向けて今からスタートです。時間もあるといえばあるし、学校には行けないので、ちょっとおもしろいアプローチで、他の受験者にも役立つような勉強法をしてみようと思います。

1.過去問データベースの作成

過去問をもっともっと研究し、分析するため、全ての過去問をデータベース化しようと思います。正解の問だけ抜粋したり、科目別にソートしたり、科目をまたいでキーワードで抜き出したり、自由自在。余裕があればアプリ化してスマホにも突っ込んでおきたいですね。

とりあえずAccessで入力中

2.法令集徹底分析

落ちた腹いせに今年ので買えるもの全部買ってみました!独学ということは何を使っても自由です。自分は実務でずっと青本を使用してきたので今年の試験にも迷うことなくそれを使いましたが、最適かと言うと違うような気がします。全て見比べて、手に取らないとわからない紙質も含めて近々レポートでまとめようと思います。

また、来年の物が出る12月までに、インデックスの貼り方、アンダーラインの引き方を徹底的に研究するつもりです。

他にもできることは色々やってみて、このホームページで報告しようと思います。

あえて先に建築士会に入っておくという裏技

実は僕がちょっとやってることで、メリットだと思うのがこれ。一級を取るよりも先に建築士会に入ってみるという方法です。建築士会って試験監督したり、建築士のサポートやイベントを企画してる団体で、各都道府県にあるんですが、二級建築士でも持っていれば正会員で、持ってなくても準会員として参加できます。また、たいがいのところには青年部ってのがあって、交流会や会議とか行くと、同じ年代20~40代ぐらいまでの人がいて、試験についても、勉強方法とか色々と教えてくれます。無料で講習会をやってくれることも。

僕は二級を取ってちょっと立ってから、仕事の幅を広げたり、横のつながりが欲しいなと思って入会してみたんですが、ある程度時間は取られるものの、今の所メリットしかないです。人脈は大事。試験監督が顔なじみだったりします。(これに関しては直接的なメリットはないですが)

若い世代に言いたいこと

こういう大型試験はできれば独身のときに取っておいた方がいいです。結婚して子供ができると自分の時間なんてないです。特に今年度から実務経験よりも先に受験できるようになったので、とりあえずでも受けたほうがいいです。学校に通うのも、まだ仕事に責任がない位のうちの方が通いやすいですし、カリキュラムも無駄が少ないと思います。

また最近は、僕らのような建設業者は施工管理のほうが重要だなんて風潮もありますが、建築士資格のある施工管理技術者とそうでない施工管理技術者とでは、図面の理解度、法律の理解度、施工のクオリティが全く違ってきますので、絶対あったほうがいいんです。みんな挑戦だ!んでみんな建築士会に入って建築業界を若手の力で盛り上げていこう!

なんつったりして。少なくとも、自分がとおった後も、何かしら他の人の受験に役立つようなデータが残せるように、モチベーションを持って1年間頑張っていこうと思います。

KITAMULABO建築 / 20.07.20 /