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木造技術講習会「曳家」レポート

/ 19.03.24
建築

3/23(土)事務所協会主催の木造技術講習会「曳家」に行ってまいりましたのでレポートです。普通のゼネコン勤めだとなかなか触れることのない技術で、古民家再生専門の方でも詳しい技術を勉強する機会は少ないのではないでしょうか。曳家、面白いよ曳家。

袋町の 合人社ウェンディひと・まちプラザ で行われました。

高知出身、現在数少ない大工系曳家の岡本さんを講師に、
主に「沈下修正」のお話と「曳家技術」の2段構成でした。

講師の岡本さん。「曳家岡本」の代表
ホワイトボードは代表的な建物の沈下修正工法一覧

沈下修正

地盤が沈下したりして傾いた建物を水平に戻す工事です。工法の種類は上の通り。各工法のメリット・デメリット、おおよその費用を教えていただきました。

沈下修正方法の一つ「アンダーピニング工法」

アンダーピニング工法は支持層まで直接鋼管を打っていく工事です。一番確実そうに見えますが、支持層が深いと真っ直ぐ入っているかは怪しいかもしれません。

曳家技術による土台揚げ

曳家の岡本さんは上屋を土台ごと持ち上げて基礎天端レベルを修正して戻します。全ての作業が目に見える地上で行われる、成果が目に見えるというのがメリットです。

曳家技術

土台ごと持ち上げる「下腰工法」と土台から上を持ち上げる「上腰工法」の2種類があります。最近の一般的な木造住宅は「下腰工法」、古民家や社寺等は石場建てが多いので「上腰工法」となります。

曳家工法の一つ、「下腰工法」は土台ごと持ち上げる
鉄骨用の開口は最後にきれいに復旧します。
回転もできる!

実際に建物が走るレールは、岡本さんが使用するものは比較的細いもの。その分本数と手間を多くして建物の破損・歪みを最小限に抑えます。古民家などの古い建物の場合は、建物のゆがみを強制したらそれが戻らないような軸組みの補強も含めた工事となります。

逆に重量建築の曳家はレールが鉄道用になります。
場内運搬と設置に重機と作業スペースが必要です。

感想

進行で「よしの塾」の吉野さん、宮大工の須賀棟梁も含めディスカッション

ここでは内容をめちゃくちゃ端折ってますが、岡本さんの話は非常に情報量が多かったです。なんとなくのイメージだった「曳家」を詳しく知ることができました。ありがとうございました。

最後に曳家岡本さんのホームページ、フェイスブックはこちら。

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