SHOPBOT用加工データの作り方

2020.4.24

3’x6’(910x1820mm)の合板を自動で切り出すことが出来る「SHOPBOT」用の加工データの作り方を解説します。

線データはDXFが読み込めます。AutoCADだけでなくJww_cadからも変換できるので、実は建築屋にとってはとっつきやすいです。ただデータを作る難易度としてはレーザー加工機よりもSHOPBOTの方が難しいです。その理由は下記。

コーナー部分のビットの動き

まず、設計する上でビットの動きを把握しておく必要があります。CADで図面を読み込んだ後、CAM上でその線の上をなぞるか、内側をなぞるか、外側をなぞるかを指定することが出来ます。すると以下の図のような削り方をします。

この時、出隅はピン角にできるのですが、入隅はRが残ってしまうんですね。これが一番外側で他のものと干渉しないパーツだったらいいのですが、はめ込み部分にあたることできっち角まで落としておきたい場合、以下のような方法が考えられます。

右下の式はS(ビットの断面積)に対してどれくらい余計に削る面積があるかということを示しています。基本はパターンCで問題ないです。赤線のように作図して外側を通るように指定するとよいでしょう。

タブの計画

また、カインズのSHOPBOTで使用するビットは直径が1/4インチ(6.35mm)です。(持ち込めば色んなビットが使えますが、設定をしないといけないです)なので、6.35mm巾の削り代が出来るということになります。また、ビットで結構な力をかけて削っている以上、パーツを完全に切り離すような設定はできません。細かいパーツが飛んできたりすると危ないですからね。プラモデルのランナーのようにしておく必要があります。タブ自体はCAM上で配置するので図面上に何か書く必要はありませんが、その配置まで考えていれば万全です。特に問題になるのが、パーツとパーツのはめ込み部分にタブが来てしまうと、それを切り離して、綺麗にやすりをかけるのはかなり大変です。可能な限りなくした方がいいというのが下の図です。

あまり考えないとAのようにホゾの中にタブが残ってしまうのですが、材料の厚みを薄くしたり、線をもう1本入れることで残りを完全に消すことが出来ます。

また作図する際はカット順を考え、線の内側、外側の設定が違うものなど、レイヤーを分けておくようにしましょう。CAM上で選択しやすいです。

ホゾのクリアランス

最後にホゾのクリアランスについてです。これはなかなかノウハウが必要でなかなか難しく、うまくいくかどうかやってみないとわかりません。また、使用方法によってどれぐらいのクリアランスが欲しいのかも変わってきます。

さらに以下のルールによって広くとる必要があります。

当たり前と言っちゃ当たり前なんですが、面倒くさくてそのまま行くと、全く入らないという悲惨なことになります。

参考までに以前11㎜厚のOSBボードで制作した際は以下のようなルールで作図しました。

この厚みだと手で簡単にはめ込めるという結果になりました。組んだりバラしたりするパーツにはいいかもしれませんが、かっちりはめ込んで固定したい部分では、もう少し詰めてもよかったように思います。また、厚みに関しては木材なのでばらつきがあります。ノギスで測ると今回も厚いところでは11.5mmあったので、そこから+1mm にしています。+0.5mmでもよかったような感じですが。これを倍の24mm厚の合板を同じルールですると硬くてハンマーでたたかないと入っていきませんでした。

この辺りの調整は非常に難しく、経験とデータを積む必要があります。

最後に

このマニアックな備忘録は、以下のイベントの際の記録です。またいじる機会がありましたらアップデートしていきます。

Tag: SHOPBOT , デジファブ
KITAMULABO / NOTE / SHOPBOT用加工データの作り方

このページにコメントする

サイト全体へのご意見・ご感想はBBSからお願いします

CAPTCHA