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自作の手帳 2019年版レビュー

/ 19.04.20
DIY

手帳って一番プライベートなものなのに、デザインはパーソナライズされていない。
既成品の手帳に納得の行くデザインのものがなくて、3年ほど前から手帳を自作するようにしています。
だいぶクオリティが上がってきたので、今年の作品をご紹介。

全体

外観

まずは外観から。今年の2019年が見えるほうが表面、名前が出ているのが裏面。
栞代わりに挟んでいるのは平型の特殊三角スケールです。

サイズは80mmx160mm。
バイブルサイズが近いけどこれしかない特殊なサイズ。
1:2なので開くと正方形になります。

表面
裏面

外側カバーの素材は建材です。建具や家具に貼る仕上剤で、塩ビ系の粘着シートになります。通称「ダイノック」と呼ばれているものですが、ダイノックシートではなくアイカ工業のオルティノシートを使用しています。

選んだのは石目調の一つ。建材なので柄によってはスケール感が合わないものもありますが、なかなかマットで不思議な質感を出しています。完全なフェイクですが、最近のシートはクオリティ高いですよ。

表の角はシートをカットして今年の年数を覗かせています。

めくるとこんな感じ。
0.3mmの透明なプラバンを挟んで、表紙としての強度をもたせています。

裏表紙も同じデザインで自分の名前を入れています。

こういうブランド名みたい。

背表紙はあえてシートを巻かないようにしています。
シートの反発力でここから接着が剥げていくのと、ちょうどいいからと言って市販品のようにペンでも刺してしまうと仕上げのシートが縦に割れていくので。
またこのやり方だと、どのページからでも180度に開いてものを書くことが出来ます。

といってもこれはこれでだいぶ傷んできました。
最初は背表紙巻いてたんですが、2月に表紙だけやり変えたので、後からやるとそこから破れやすいです。ただ手帳って1年もてばいいんですよね。もたなかったらまた補修すればいいだけのことです。

内部

中身のリフィルはCADでデザインして、自分で印刷しています。
用紙は「ほぼ日手帳」でも使用されている手帳用紙、トモエリバーを使用。
触り心地がよく薄くて丈夫で書きやすい&印刷もできる、なかなか優等生です。

表紙を1枚めくると、ざっくり年間予定がかけるようになっています。
ちなみに「2019」の文字が出るのはここ1箇所だけです。
字が汚いのはご了承下さい。

あとは月間スケジュールと週間スケジュールのみ。

余計な情報を一切排除したデザイン。
月は右上にアラビア数字のみ。
曜日の表記もない。土曜と日曜の日付の色でわかると思いますが月曜始まりです。
各日のマスは正方形のグリッドにしています。

フォントは「Century Gothic」を選択。
毎年フリーフォントとか探して入るんだけど、やっぱり標準フォントはクオリティが良いです。なにより飽きない。
ただ、好きなフォントを選ぶために今年からAutoCADでデータ作っています。
Jw-cadは使用できるフォントが少ないのが欠点です。

続いて週間ページ。
左半分で週間。右半分がメモ。このページから全体の寸法を決めています。
ここにも曜日の表記はありません。

週の初めの日だけ月の表記があります。
1日を4分割する点線が引かれていて、20mmの正方形のグリッドになっています。なんとなく午前中の始業前、仕事内容、午後の仕事内容、就業後の予定と1日を分けて考えるようにしています。

週の途中で月が変わる場合はその日にも月の表記が加わります。
ちなみに最後の行はその週のモデルスケジュールとか書き込めます。
その右側はその週のToDoリスト。

こだわりの方眼は4mm角がベスト。5mmだと間抜け、3mm以下は小さすぎる。
ちなみにこの点線、方眼の交差部が必ず十字にクロスするように、単線の集合になっています。

ここまで見て違和感を覚えた人はいるかな?
実はこのデザイン、まったく「余白」がないのです。
方眼が端から端までピッタリいって終わってる。
これ手作りじゃないと絶対できないデザインなんです。

既成品なら綴じ糸がある部分。全く挟んでいる様子がない。
完全なフラットに180°開く。

まるで縦の罫線だけで綴じてるような不思議な状態。

実は1ページに見えるこれ、2枚の用紙が表裏で糊付けされてるんですね。
各ページが全て糊付けされてるから綴じ代がいらないということ。
そう、12ヶ月+53週分、全て1枚1枚カッターで切って、1枚1枚スプレーのりで貼り付けています。
なので1冊制作するだけで1日仕事なんです。これも趣味じゃないと出来ません。

手帳用のお気に入りボールペン

この手帳にピッタリのボールペンがこれ。
PILOTのフリクションボール2 ビズ
2色使えるので赤字と組み合わせてわかりやすく情報を整理できます。
0.38mmの極細タイプで書き込みも問題なし。
もちろんフリクションなのでリスケも簡単です。

落ち着いたシルバーがビジネスシーンにもピッタリ。

実際のスケジュール。(当月になるともっと埋まります。)
ほぼ日手帳とか普通のトモエリバー用紙だと、フリクションのような水性ゲルインクでは若干透ける、もしくは裏写りする場合がありますが、これは2枚重ねになっているので、筆圧が強い僕でもあまり気にせずに書き込めます。
※字が汚いのはご了承下さい。

黒色の軸はただのブラックではなく、こちらのブルーブラックに交換しています。水性ゲルインクのなめらかな書き心地と併せて、ちょっとだけ万年筆っぽい雰囲気になります。

今後の課題

3年目の取り組みにしてデザインはそこそこいいクオリティになってきました。
あとは耐久性と生産性、技術的なクオリティを高めていきたいと思います。

現物が見たい方は北村くんにお声掛け下さい。大概持ち歩いています。
こんな手帳は作れないかという相談もお受けしております。※ただし制作費は時価です。

KITAMULABODIY / 19.04.20 /