KITAMULABO

尾道日帰りドライブ 建築ラリー

/ 19.05.06
建築

5/5(日)GW終盤、友人と尾道へドライブに行って参りました。
見たい建築をできるだけ多く見てまわる、建築ラリーをレポート。結構長いです。

車のルートはこんな感じ。尾道駅周辺だけでなく、ちょっと福山の方も回ります。
朝7時に出発しました。

写真はクリックで大きくなります。
基本的に超広角レンズ(10mm)を使用しています。広角特有の歪が大きく出ていますので、実際のイメージとは違う場合があります。ご了承下さい。もしくは便利なSONYフルサイズ用広角ズームレンズをください。ディテールやぼかしが入ったスナップはスマホで撮ったものです。

①尾道市御調支所

設計:大西麻貴+百田有希/o+h.
御調支所の建て替え工事で、設計は先日熊野町の防災センターのコンペでも最優秀となった 大西麻貴 。先月完成したばかりで、このGW明けから移転することになるらしい。

内部空間(覗き)

古い支所の建物はまだ残ったままです。古い方からボリュームがかなり小さくなっているので、現在は多少影に隠れた感がありますが、尾道市のHPにある、プロポーザル時のプレゼン資料によると、そちらを解体した後の広場までが整備される予定なのかもしれません。(実施設計時の最終的な資料がHP上では見つけられなかったので、最新の計画がどうなっているのかは不明です。)

建物単体で見ると、凝った形の割にはなんか面白みに欠ける印象。サッシの形状が悪いのか、外壁の木部の色が浮いているのか、ディチールが甘いのか。なんかもう一歩って印象です。広場が整備されて緑が増えるともう少し落ち着くかもしれません。

曲面壁の水切り こういうところが少し目につく

②神勝寺

御調支所から車で30分。みろくの里のすぐそばにある、禅宗のお寺です。
神に勝つ寺」ってすごいネーミングセンス!
敷地が広大でのんびり回れば十分に一日暇をつぶせますが、今回は入口付近の数棟に絞ります。

【松堂】設計:藤森照信
門をくぐってすぐ見える建物で、受付と売店、トイレがあります。
一見ジブリの世界から飛び出してきたようなメルヘンな建物は、茶室のように遊び心溢れるデティールがいっぱいです。

屋根の上には木が植えられています。
屋根:銅板葺きのディテール
列柱のディテール

【洸庭】設計:SANDWICH
ピロティに支えられた不思議な宇宙船のような建物はアートパビリオンになっています。

実物は結構大きいです

橋を渡って小さな入口から入って、約30分間、暗闇の中で光と水によるアートを鑑賞します。
禅の世界を体験というか不思議な瞑想が出来ます。

ピロティ部分はまるで船底のような造形。
小さな木の板の集まりで、この曲面を作っています。
お庭も広くてきれいです。
こんなのもいます。チンアナゴ・・・

含空院
立派な茅葺の建物は滋賀県 臨済宗永源寺派大本山永源寺より移築再建したものだそうです。
お庭を眺めながら休憩出来ます。

煎茶セット  ¥800

③ 常石造船付近

車で10分ほど走ると海岸に出ます。常石造船の造船所がありますが、その近くに3件、建築家が手がけた建物があります。打って変わってモダニズム。

【せとの森住宅】設計:藤本壮介建築設計事務所
極端にシンプルでアイコニックな「家」が集まっています。常石造船の社宅だそうです。1軒は1軒はそこそこ大きく、2世帯分になっているようです。外壁・屋根ともステンレスの波板で、家の向きにより光の反射が違って色んな色に見えます。

こんな配置図が置かれています

適度にランダム配置と間の植栽から、非常に楽しい団地(?)になっています。シンプルに見せるためのディテールがすばらしいです。玄関ドアも外壁と同じ仕上げになっていたり、物干し竿の支柱が特性だったり・・・。

【seto】設計:MOUNT FUJI ARCHITECTS STUDIO
こちらも社宅。山の斜面からコンクリートの塊が飛び出したような建物。

手すり等は全て鉄材の赤錆仕上げ
実際に片持でかなり飛び出している!

いかにも重そうなコンクリートの塊が浮いているかのような光景は、 まるでマグリットの岩みたいです。一応セキュリティはないので、各玄関前まで入っていく事ができますが、プライバシーに配慮してマナーを守って見学しましょう。

【リボンチャペル】設計:NAP建築設計事務所
近くにあるホテル「ベラビスタ スパ&マリーナ 尾道」はもともと常石造船の迎賓館だった建物を改修されたそうです。そのウエディング用のチャペルがこちら。

2方向から上がれるリボン状の階段がぐるぐる回って頂上で一つになります。階段は梁にもなっているようです。100%見た目だけかと思っていたら(失礼)、有機的な生命力があって面白いです。

以上3件は車で5分程の範囲にあります。
ここから尾道市街に向かいます。
海岸沿いを西へ走っていると、しまなみ海道の橋をくぐってスグぐらいにSUPPOSE DESIGN OFFICE【尾道の家】を見ることが出来ます。

おまけ①:高亀医院

尾道市役所(現在、新庁舎建築中)の近く、路地を入るとこんなものがあります。
なぜこうなった!普通のピロティじゃダメだったのか!

市役所隣の駐車場に停めようと思ったら満車だったので、千光寺の臨時駐車場まで上がりました。ここからしばらく徒歩移動です。

④尾道市街地1  尾道市立美術館~LOG(下り道)

【尾道市立美術館】設計:安藤忠雄研究所
安藤忠雄の美術館。館内に有名なデザイナーズチェアが置いてあって、好きに座っていいのが嬉しい。打ち放しはまだきれい。

リサ・ラーソン展やってたのでちょっと覗きました

みはらし亭
のどが渇いたのでちょっと休憩。

見晴らしがいい みはらし亭

【LOG】設計:スタジオ・ムンバイ
インドの建築家が手がけた共同住宅→ホテル(カフェもあり)へのリノベーション。

入り口は和風!もともとあったのかな
まずこの色!インドの土の色?
日本人はなかなか選ばない色
全体的に柔らかい印象
ディテールをよく見ると、この建物にはピン角や普通の面取りがない。
全て丸角になっている。階段の段鼻も丸角。
配管までリシン吹き付けで柔らかい印象
左は塗装サンプル?
一瞬、ここが尾道であることを忘れてしまう不思議空間

路地を抜けて下りきったら、駅の方へ向かいます。途中で尾道ラーメンを食べました。

⑤尾道市街地2 尾道駅~空き家再生プロジェクト(登り道)

【尾道駅舎】設計:アトリエ・ワン
3月にオープンしたばかりの新駅舎です。今風の瓦屋根が印象的ですが、違和感もあまり感じられないです。

天井はなく、ダクトや配管は外からも丸見え。
待合横、階段にはいろんな小物が展示できる本棚があります。
面白いけど階段が暗くなってる印象は否めない。
2階テラス
駅から周辺環境への連続性が感じられます。
2階はレストランとカフェ。ブックコーナーもあります。

ここから駅の北側に回って古い建物をみていきます。

【石井耳鼻咽喉科医院】1923年

【三軒家アパートメント】空き家再生プロジェクト その1 年代不明

カフェだったり、卓球場だったり、絶妙な中庭。

【北村洋品店】空き家再生プロジェクト その2 昭和30年代 

勝手に親近感
内部はアートでパワフル!

【旧和泉家別邸(尾道ガウディハウス)】空き家再生プロジェクト その3 1932年

ものすごい斜面&狭小地に立つ、パワフルな建築。

そのまま路地を登って千光寺の駐車場へ戻ります。

尾道城天守閣
これは1964年建造の史実と全く無関係のフェイクだそうです。解体計画中だとか。

おまけ②:尾道で見かけた面白い車

ランボルギーニ アヴェンタドールSV
低い!えぐい!品がない!羨ましい!
ニッサン・ラシーン プチオフ会?
いつまでも愛される車っていいですよね。

車に戻ったらまた海岸沿いへ降ります。

⑥ONOMICHI U2

設計:SUPPOSE DESIGN OFFICE
古い倉庫を自転車乗り向けの複合観光施設にリノベーションしています。

県営2号!
テラス席は気持ちいです
自転車のまま泊まれるゲストハウス
自転車ショップと雑貨屋さん

自転車を利用した観光にちからを入れるというのは面白い取り組み。建築的にはそんなに特筆するところはないかも。もとからの倉庫が力強くてかっこいいので。

ダグボート
尾道の日暮れが旅の終わりを告げる

まとめ

尾道は新旧色んな建築が観られて楽しいです。市街地は歩いて回れる範囲ですし(高低差はありますが)広島からも1時間ちょっとで行けるので日帰り旅行に是非オススメ。

ただ、これからの季節は市街地だけなら電車で行ったほうがいいかもしれません。
車だとビールが飲めない!

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