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レンズ交換式カメラで画角の比較

2021.2.4

建築を撮るための広角レンズを買い替えたので、焦点距離が変わるとどんな感じになるのか比較してみました。対象物は広島平和記念資料館。(丹下健三のインターナショナル・スタイルは広角の撮影テストにぴったり。)カメラはSONYのAPS-Cセンサーカメラ、α6400です。

撮影結果

焦点距離は35mm換算値です。(APS-Cなので1.5倍)
建築撮るには24mmじゃ狭いイメージですね。
APS-Cセンサーだと13.5mmが現状最広角のようですが、これでちょうど視界いっぱいの感覚です。

レンズ比較

実際に使用したレンズです。上の画像の番号が対応しています。それぞれのレンズの大まかな使用は下記。

SONY SEL1018 ①

SONY SEL16F28 ②③

LAOWA 9mm F2.8 ZERO-D ④

何を買い替えた?

ってことなんですが、2年ぐらい使ってたSONY SEL1018LAOWA 9mm F2.8 ZERO-Dに変えました。前者は便利なズームレンズでオートフォーカスも優秀なんですが、画質がそんなにいいわけでもなく、振り切れた超広角でもないのでちょっと飽きちゃったなとマニュアルの最広角にしました。中国製と侮るなかれ、13.5mmの超広角でゼロディストーションは気持ちいい!まさに建築向き。F2.8なので暗くても行けるんじゃないかと期待してます。SONY SEL16F28はついでのお遊びようですが、ジンバルでも行けるかもと目論んでいます。

レンズ交換式のカメラ、楽しいですよ!

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カメラとレンズが違うとどんな写真が取れるのか?

2019.9.3

今まで何回かカメラを換えてみて、それぞれどんな絵が撮れたのか比較してみます。

こちらの記事も合わせてご覧ください。

SIGMA dp0 Quattro

まずはレンズ一体型のコンデジ「SIGMA dp0 Quattoro」で撮影したものから。

高知は桂浜の夕焼け

Foveonセンサー は色がすごい 原色がきれいに出ます

益田市にある複合施設「グラントワ」 内藤廣 設計

換算広角21mmという画角と「ゼロ・ディストーション 」という歪のないレンズで大きい建築もバッチリ撮れます。(歪補正・パース補正なし)

広島市の現代美術館 黒川紀章 設計

SIGMAはモノクロもいいです。メタボリズム建築と相性がいいかも。

下から撮った東京タワー

鉄骨のディテールまでしっかり描写されてます。

広島駅付近の夜景

三脚立てての夜景。この光の粒! SIGMAのRAWデータはLightroomで開けないので、面倒くさくてパース補正(upright)はかけてないです。

SONY α7Ⅲ

ここからはフルサイズのミラーレス一眼「SONY α7Ⅲ」。これに10mmの超超広角単焦点レンズ「フォクトレンダー HELIAR-HYPER WIDE 10mm F5.6 Aspherical」を合わせたのがこちら。

広島駅付近の景色

SIGMAのとほぼ同じ位置から撮影。これが21mmと10mmの差です。横に降ってるのは広すぎて建物の壁が入ってきちゃったからだったと思います。左上のUFOはセンサーゴミです。

福山市にある神勝寺 禅と庭のミュージアム

10mmという画角は自分の視野よりも広いです。「切り取る」という感覚はありません。空間全体を記録することが出来るのでものすごくダイナミックな写真になります。

神勝寺の休憩所

広い画角は狭い室内では有効ですが、そんなに狭くない場合大きくビローンと引き伸ばされた印象を与えます。手前のお盆がその違和感を表しています。右側で見切れてる友人は、ここなら大丈夫と撮影を待ってくれている状態ですw 建築写真として撮るには、10mmは広すぎるかもしれません。

フェリーから瀬戸内海を撮る

むしろ形が決まっていない風景写真の方がいいかもしれません。海がいい色になっています。

次は単焦点ではなくズームレンズです。「SONY SEL1635GM」SONY純正の大三元レンズと呼ばれるF2.8通しの広角レンズです。16-35mmまで撮れます。

東広島市にあるお寺

16mmでバシッと撮っています。高いレンズですが広角側は歪があるのでRAW現像は必須です。(レンズプロファイルで一発で直ります)

ビシッと全体にピントを合わせたときはF8~F10ぐらいまで絞りますが、開放まで戻して望遠側にふるとしっかりボケてくれます。なのでちょっとしたデティールとか人も撮れちゃうのがこういうズームレンズのいいところです。

大崎上島 叡智学園

晴れだとこんな感じ。これも16mm。

16mm(広角側)と35mm(望遠側)の違い。フェリーから撮った島の火力発電所。やっぱり一本で色々撮れる、画質もよくていいレンズです。ただ本体と合わせてかなり重いので、なにかしながらついでに撮影は難しいかも。いい写真を撮るために出かけるためのプロ機材ですね。

SONY α6400

ここから現役機材。「SONY α6400」フルサイズより一段小さいセンサー、APS-Cフォーマットのミラーレス一眼です。重くて高いフルサイズ機を下取りに出した替わりに、いくつかレンズが揃えられたので色々撮っています。

広角ズーム

まずは広角ズーム「SONY SEL1018」。SONY純正レンズで超広角はこれしか選択肢がありません。F値は4の通しで換算15-27mmの画角。

丹下健三の平和資料館

広角15mmは上のフルサイズGMレンズよりもちょっと広角です。RAW現像で歪を修正するとこんなにもしゃきっと写ります。

こっちは直島はSANNA設計の宮浦港ターミナル。換算15mmと27mmの違い。

8月6日平和公園での灯篭流し

夜はこんな感じ。F4開放の27mmで撮影。灯籠のように暗い中で動くものは結構難しいです。三脚を使ってSS1/5秒、ISO1600という設定。

建築や風景撮るなら全く問題がないかもしれない。GMレンズの1/3の価格、1/3の重さは非常に使いやすいです。

標準単焦点

続いて唯一持ってる単焦点。「SIGMA Contemporary 30mm F1.4 DC DN」 標準レンズとも言われる類の換算45mmという画角。そしてF1.4という明るさ。

クルーズ船から撮った瀬戸内の夕焼け

この夏、広島湾のクルーズ船「銀河」に乗る機会があったので、そこからの夕景です。船からの夜景ってそこからしか見えない景色が楽しいのですが、動いているから三脚立ててシャッタースピード遅くして撮るということが出来ないんですね。だから出来るだけ明るい単焦点が有効だそうです。

観覧車とかもうちょっと寄りたい感じはありますが、写りとしては思った以上に撮れました。この夜景をバックに船上の人と一緒に撮るというのも、やりやすい画角です。

明るいこのレンズがあれば人物撮影が非常にいい感じになります。背景がボケるからです。それだけでっぽい写真になります。どこでも娘が撮れる!

ハンバーガー

食いしん坊な僕。美味しそうなものに出会ったらそれも記録しておきたい。暗めの店内でもちゃんと撮れる。被写体深度のコントロールはもっと練習しないといけないですね。

カメラに詳しい人にどんなレンズ買ったらいいですか?って聞くと必ず単焦点って言葉が返ってきますが、確かに画角固定なのに撮れるものが広がった気がします。何より撮ってて楽しいです。

望遠ズーム

望遠ズームはキットレンズになってる安価なタイプです。「SEL55210」F値は F4.5-6.3の変動ですが画角は換算82.5-315mmになります。

満月に近い月は結構明るい

315mmで月を撮るとここまで写ります。拡大するとクレーターやらがしっかり写ってるのが面白い。ピント合わせがシビアなので三脚使ってますが、月って結構明るいんですね。ISO100、SS1/100でF10まで絞ってます。

同じ明るさでも望遠の方がボケる

車のイベント「オートテスト」に参加。望遠で動きのあるものを画面いっぱいに取る練習です。

躍動感!
速度は30-40km程度

車はシャッタースピードの設定が難しいですね。車は止めときたいけど、ホイールはブレさせたいとか、コーナーごとに速度が違うので、ずっと追っかけとけばいいわけでもなかったり。被写体との距離は50mくらいでしょうか。315mmあれば十分すぎる感じです。もちろんもっと大きなレースだと足らないと思いますが。子供でいうと保育園・幼稚園くらいまでは運動会でも300mmあれば十分って聞いた気がします。子供の場合はもっとアップの表情も欲しいので、お金が溜まったらちゃんとしたズームレンズほしいですね。

結論

レンズはあればあるほどいいです。色んなものが撮れるので。芸術としての作品作りならレンズをこれだけに絞ってとか、オールドレンズしばりでとかあるみたいですが、本来の記録という目的ならズームレンズも大活躍です。会社の行事とかも積極的に記録係として練習してます。

16mm広角
望遠ズームの広角側82mm

ここから315mmまで回すとあんまり前に出ずに寄れるわけです。誰得なので載せないけど。

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建築写真を撮るためのカメラを考える

2019.8.17

良い建築を見てまわったり、面白い見学会とか行くとちゃんと記録したくなりますよね。できればちょっとでもかっこいい写真を撮りたいとなると、カメラが必要になってくるわけです。どんなカメラを買えばいいのか考えます。

画質を求めない・マニュアル撮影をしないなら 高いスマホ

2019年夏モデル SONY XPERIA 1

最近のスマホはすごいです。予算3万円ぐらい、とりあえず安いカメラから練習・・・ということであれば、その分高いスマホをを買いましょう。ちょっといいスマホでは複数レンズは当たり前になってきました。広角で約16mmのレンズがついているものもあり、とりあえずの撮影なら必要十分。逆にコンパクトデジタルカメラ(以下コンデジ)で16㎜てのはないです。ならそのままSNSに投稿できたりするスマホの方がいいですよね。機械的に不足する部分(ボケ味とか)はAIで保管する感じです。

ちなみに僕のスマホはこれです。 「HUAWEI Mate 20 Pro」

話題の中華スマホですが、ライカのトリプルレンズで広角は16mmが搭載されています。一方で現場確認用のこういったカメラを使う機会がめっきり減りました。

スマホの画質、操作性に物足りないようだったら、しっかりお金をかけていいカメラを買いましょう。自由自在なマニュアル操作で写真が「作品」になります。

ちょっとこだわってみたい時のチェックポイント

建築写真を撮るときにまず求められるのは以下の2点です。

  1. 歪の少ない広角レンズ
  2. それを活かせるセンサーサイズ

広角レンズ

まず第一は広角であることです。広い空間を丸ごととらえる。これが重要。レンズの画角を確認します。35㎜換算何㎜という表し方をしますがこの値が小さい程広角です。24㎜ぐらいから広角という扱いになりますが、21㎜以下は欲しいところ。自分としては15~16㎜がちょうどいい感じで、それ以上になると歪過ぎてなんかイメージと違う感じになります。コンデジなら単純に書いてある画角を確認しますが、レンズ交換式ならセンサーサイズを考えて計算しないといけません。それは下記で。また同じ画角のレンズでは歪が少ないレンズがいいです。真っ直ぐな線が真っ直ぐに写ります。

センサーサイズ

レンズ交換式なら本体のメイン性能です。フィルムの代わりに入ってきた光をデジタルデータに変換する部分で大きければ大きいほど高画質で高額になります。プロ用の機材ではフルサイズ(もしくはフルフレーム)という規格のセンサーが一般的です。上の「 35㎜換算 」という表現はこのフルサイズに取り付けたときのレンズの画角になります。センサーサイズが変わると同じレンズでも画角が変わるんですね。(レンズ一体型なら考える必要はありません。)どう変わるのかというと、センサーサイズが大きいほど広角に写ります。 最近はこのフルサイズのミラーレス一眼の種類が増え、初心者でもだいぶ手に取りやすい価格になってきました。

その他のチェックポイント

レンズの明るさはF値という数値で表されます。数値が低いほど明るく高いです。明るければ明るいほど被写体深度が短くなってボケます。ただ、建築写真は画面全体にピントを合わせたいことが多いので、ここはあまり重要ではありません。もっと重要なのはズームレンズの場合、このF値が固定かどうかというところ。ズームしても明るさが変わらないレンズの方が他の設定を調整しなくていいので楽です。あとはデザイン・操作性と重量。このあたりは実際に店頭で触ってみられることをおすすめします。重量は高性能なほど重くなりますが、もちろん軽いほうが持ち運びは楽です。

おすすめのカメラ

建築用におすすめなコンデジ(?)

レンズ一体型のコンデジで建築写真用に結構真面目におすすめしたいのはコレ。

SIGMA dp0 Quattoro

いいところは建築写真にぴったりというところ。悪いところはそれ以外に向いてないところw

SIGMAはセンサーの種類が他のメーカーと違います。フルサイズより1段小さいAPS-Cサイズのセンサーですが、Foveonセンサーという積層構造で単純に3倍の解像力があります。その反面高感度が弱い。動くものとか苦手。暗いところは三脚を立てないといけません。それでもこのセンサーには唯一無二の魅力があります。このdpシリーズはそのセンサーに専用の単焦点レンズを合わせた一体型のコンデジです。dp0~dp3まで4種類ありますがこのdp0は広角21mm。コンデジなら最も広角なクラス。もうちょっと広さがほしい事もありますが、「ゼロ・ディストーション」という歪の少なさは非常に建築向け。2015年発売ですがお値段は8万円ほど。

ちなみに手持ちでは明るくないと撮れませんが、液晶があまり良くないので明るいところでの撮影には液晶を覆って覗き込むビューファインダーがないと見えにくいです。つけるとこんな感じ。 コンデジなのにでかい。 ただでさえdp0はシリーズの中でもレンズが一番長いのに、それと同じぐらいのものが後ろにもつくという。デザインは結構好きだけど、ちょっと男子向けかもしれません。

本格的にカメラを始めるならフルサイズミラーレス

本格的に写真を撮りたいならやっぱりレンズ交換式。フルサイズセンサーのミラーレスがキャノン、ニコン、パナソニックと相次いで発売されて今一番盛り上がってるクラスですが、いち早くミラーレスに移行してきたSONYが一番間違いないです。

SONY α7Ⅲ

Ⅰ、Ⅱ、Ⅲが世代を表して、S付きが高感度モデル、R付きが高解像度モデル、無印が標準になっています。本体価格が標準モデルのⅠ世代で10万弱、Ⅱ世代で15万弱、3世代で23万弱。結構覚悟のいるお値段ですが、画質はプロ級。レンズも最高品質の物が揃っています。SONYはセンサー開発力が高く、しかもミラーレスにいち早く移行していたことから、完成度が他社よりも高いです。液晶もファインダーもきれいでAFも早い。フルサイズなのでずっしりとした重みはありますが、それでも以前の一眼レフ機と比べると小型で軽量。デザインも直線的でかっこい。コレよりいいものとなると「ライカ」があるんだけど、あれはもう一桁貯金が必要です。そのお金があるならもっと大きなセンサーの中判カメラも手に入りますが、流石にこのあたりは触れたことすらないので評価外です。

コレに合わせる広角ズームレンズはSONY純正ならこの2択。

SEL1635GM

SONYレンズ最高性能のGマスター広角 16-35mmのズームでF2.8通し。比較的明るいレンズで、ディテールとかちょっと寄ると簡単にボケ味が得られます。ただし結構でかくて重い。お値段も重い。実売23万程度~

SEL1635Z

上のがちょっと重くて高いなという場合はこちらのほうが本体とのバランスは良さげ。同じ16-35mmのズームでこちらはF4の通し。ZEISSブランド。実売は12万程度~

ん?値段がおかしくなってないかって? そう、フルサイズって本体も高いけどレンズも高い。実は自分自身、上のSIGMA dp0から他のものも色々撮りたくなってα7Ⅲに換えたんだけど、結局上のレンズを買うことができず、本末転倒な感じがしてまた別のものに買えました。

結局僕は何を使っているのか オススメなバランス

同じSONYでもセンサーサイズを一つ小さくし、APS-Cセンサーのものにしました。

α6400

お値段は10万円程度。手持ちのα7Ⅲと手持ちの中途半端なレンズをすべて下取りに出すと、殆んど追加無しで欲しいレンズ数本と入れ替えることができました。広角側のズームレンズはこちらを使っています。

SEL1018

35mm換算で15-27mmの画角にF4の通し。約7万円~

α7ⅢとSEL1635Z の組み合わせと比べると約半額のコストになりますが、これがなかなか十分すぎるほどよく撮れる!物理的にも随分軽くなったので気軽に持ち出しやすいです。 とりあえずはこの装備で勉強中です。

もっと本格的な建築写真を撮りたいならアオリ撮影

ちなみに更に本格的になるとこの「アオリ撮影」というワードに出くわします。レンズとセンサー部を平行にシフトして撮影し、建物の竪のラインを垂直に矯正したり、カメラの映り込みを避けたりできます。

ホースマンのHPより引用

よく建築写真家の人が使ってるジャバラのやつってこんな感じで使ってるみたいです。ただ、これもほんと専門性が高いというか利便性は皆無ですね。デジカメ用のレンズだとCanonが主力でこんな感じ。

Canon TS-E17mm F4L

ぐにゃりと曲がっているのはチルト撮影。ボケの角度もコントロールできます。広角17mmでF4。お値段は22万円程度~。上のジャバラ式のタイプは組み合わせによるけどこのレンズよりももっとかかるみたいです。

まとめ

結局は予算と情熱によるので上のどれかの選択がすべての人にぴったりということはありえないです。こういうのをヒントに色々探せるきっかけになればと思います。悩みながら探すこと自体も楽しいですよね。

次回は僕が今まで使ってきた機種でどういったものが撮れるのか、実例と合わせて紹介してきます。

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