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ワークステーション

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自作のデスクトップワークステーション2020 制作メモ

2020.12.7

ES品の Xeonを使用した超スペックかつ超小型のワークステーション。制作時に工夫した、もしくは手間のかかった部分をメモがてら紹介します。

紹介編はこちら

取付スペーサーの追加加工

今回使用したCooler Master MASTERBOX Q500Lというケースは、ATX規格のケースです。対してマザーボードはE-ATX。固定するスペーサーの位置が違うのでケースに加工が必要です。当初「足らないから追加するだけ」と思っていたら大間違いでした。4ヶ所の変更と3ヶ所の追加。そのまま利用できたのは3ヶ所のみでした。

もともとのケースには基本的にインチタイプのスペーサーがネジ止めされていました。使用しないものは取り外し、必要な場所にはボール盤で開孔して、新しく用意したスペーサーを固定します。ボール盤がすんなり入らないヶ所はインパクトドライバーを押し付けて無理やり開けます。位置が微妙にずれたら細身の棒ヤスリで長穴にします。

1ヶ所だけネジ止めじゃなかったので、グラインダーで削り取りました。

段がついているところに追加するスペーサーは高さを変える必要があります。

スペーサーを空中に付ける?必要がある場合は下駄をはかせたりしてなんとかします。

ちょうど傾斜部分にスペーサーが必要という場合は、隣のスペーサーに接着剤で固定という荒業も。

ケーブルの配線も考慮して、ネジが飛び出ないよう、裏から六角ボルトで固定しています。

ここまですると、マザーボードに重たいCPUクーラーを二個つけても大丈夫そうです。ただ最後の難関はこのあとに。実はE-ATXマザーはこのPCケースの開口部分よりも若干大きいので、うまいこと斜めに傾けながらインサートする必要があります。手を入れるクリアランスもないので、CPUクーラーを取り付けてから、クーラーを持って入れるというのが正解。

特殊な電源ユニットの配置

このケース、もともと電源ユニットの設置位置が特殊で、ブラケットを介してケースの前側、マザーボードの前方に取り付けられるようになっています。この位置、E-ATXマザーを設置すると完全に干渉するので、設置場所を変更する必要がありました。

PCIスロットやエアフローは出来るだけ無駄にしたくない!
そこで目をつけたのがCPUクーラーの上方の空きスペース。

ケース上面に120mmファンを設置する取り付け穴があったので、電源ユニットの120mmファンごと固定してみました。

このクリアランス!この場所に収まる寸法で120mmファン付き、しかもデュアルXeonにそこそこ耐えられる電源ユニットということでSILVERSTONEのSFX-L電源、SST-SX800-LTIを選定しました。さらにV1.2なら、CPU用の8pinが二本ついてきてデュアルXeonになおピッタリ!

また、内部電源ケーブルは付属品をそのまま使用しています。電源ユニットのプラグイン部分と、マザーボードのCPU8pinコネクタ、24pinコネクタがすぐ近いので、裏配線せずに適当に束ねて最短距離で接続しています。

内部電源ケーブル

もともとのこのケースの電源の配置上、こういった延長コードが背面まで伸びています。しかし今回、上記のような電源ユニットの配置としたため、このL型が逆向きになり、うまくケースに納まらなくなりました。ミスミとか探してもこんな都合のいいケーブルはなく、自作しないといけないかなと思っていたところ、ちょうどこの手のものを販売しているサイトに辿り着きました。

https://www.sliger.com/products/cases/cerberus/

特殊なPCケースの通販サイトにあったオプション品です。ちょっと高い$10のケーブルに、もっと高い送料を払って個人輸入しました。(写真は新たに購入したものです)こういうかゆいところに手が届くパーツは他のPCケースのオプションでも見つける事ができました。

ファンコンの設置

サーバー用マザーボード特有の問題により、後からファンコンを設置する必要がありました。

コントローラーはOS上で制御できるコルセアのもの。コルセアのロゴが傾いてしまいますが、配線上どうしてもこの位置に。

CPU1個のクーラーに2個ずつついているファンを1つにまとめたものが2本。フロントの140mmケースファンが2本、リアの120mmケースファンが1本の5系統が集約されています。

ファンコンは取り付け用に両面テーブが付属していますが、結構凸凹なところには対応できません。適当なマグネットを使って、浮かせて貼り付けるようにしました。配線はすごいところから出てきていますが、こうしないとうまくまとまらなかったです。

まとめ

今回もなかなかな魔改造っぷりですが、市販品のケース&空冷でも、工夫次第で面白い&オリジナルな自作は可能だということがわかりました。

皆さんももっと自由で楽しい自作ライフを!

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ワークステーション自作のための特殊なノウハウまとめ

2020.12.7

XEONのES品(エンジニアリング・サンプル品)というものをヤフオクで見かけたことからやり始めた、ワークステーションの自作。サーバー用マザーに2つのCPUを乗せるだけでなく、普通のゲーミング仕様の自作PCでは知らなかったノウハウをQ&A形式でまとめてみました。

Q.デュアルソケットマザーは2CPU無いと動かない?

1つのCPUだけでも動く。

Q. メモリの種類は?

Registered(RDIMM)Unbuffered(UDIMM)
→ メモリを同期させる機能

ECCがついているか否か → エラー訂正機能

2CPUの場合、大抵はRegisteredメモリが必須。ECC付きのUDIMMはあるが、RDIMMの場合はほぼECC付き。RDIMMは少し速度が落ちて単価が高い。

Q. オンボードGPUは付いている?

サーバー用なら付いている。ただし、接続端子はD-SUBになるので、今時のモニタの場合は変換ケーブルが必要。グラフィックボードを使用する場合も一回オンオードGPUでBIOSに入ってから、オンボードGPUをOFFにする必要があるこ場合も。

Q. PCIeスロットがたくさんあるけどSLI対応?

SLIやCrossFireは対応していると書いてないと出来ない。GPUサーバー向けとか、ワークステーション用のマザーでないと対応してない場合が多い。ただし、機械学習とか演算用途でグラフィックボードを複数枚使用する場合は、SLI関係なく使用できるらしい。

Q. サウンド出力はついてる?

サーバー用途のマザーボードは大抵サウンドチップは付いていないので、サウンドカードが必要。ワークステーション向けならついている事が多い。

Q. 電源のコネクターに注意

2CPUの場合、CPU電源が2系統あるものがあるので、電源ユニットの対応を確認しておく必要がある。もちろんCPUの消費電力は2個分なので、容量計算も必要。

Q. フロントパネルのピンが多い

サーバー用途の場合、PowerONのLEDとPowerOFFのLEDも接続できるようになっている。異常検知用?ささなくても使用上問題ないが、ピンの数が多いので迷いやすい。

Q. マザーボードの固定穴に注意

固定穴はメーカーによって様々。先に画像やマニュアルでしっかりスペーサーの位置を確認しておくこと。加工は計画的に。

Q. Windowsの対応は?

2CPUの場合、Windows 10 Homeは非対応。Windows 10 Pro必須。

Q. ファンコントロールが出来ない?

サーバー用マザーの場合、BMC/IPMIチップというものが搭載されていて、温度管理やファンコントロールなど、通常OS内やBIOS上で設定できる診断項目をログも含めてネット経由で確認できるようになっているらしい。逆に言うと直接BIOSから見えなくなってる場合も。また、サーバーになるとデータセンターのラックマウント等はケースに高速・爆音ファンを使用するので、デスクトップ用の静音ファン(低電圧)をつなげると動作に不具合が起こる場合がある。(自分の場合はファンの回転数が高速になったり低速になったりを繰り返す症状が頻発。)これを回避する、もしくはOS上からファンをコントロールするには物理的にファンコントローラーを追加するしかない。その際、サーバー用のボードはCPUもパッシブクーラーの場合があるので、CPUクーラーの設置有無をチェックする機能はなく、CPUファンとケースファンの接続区別はないし、ファンコンをかますのにキャンセラーを接続する必要もない。

参考サイト

なんといっても一番情報量が多いこちらのサイトは必読。

「デュアルソケット・ザ・ワールド」

http://dualsocketworld.blog134.fc2.com/

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自作のデスクトップワークステーション2020

2020.11.27

ES品の Xeonを使用した超スペックかつ超小型のワークステーションを自作しました。

高性能ワークステーションをもっと身近に

ES(Engineering Sample)品のXEONを使用することで安価に超メニーコア環境(計96スレッド)を実現!

メモリは全スロット埋めて合計256GB搭載。もちろんECC Registered。

96スレッドでタスクマネージャはこうなる!CINEBENCH R20 は14706点!

デスクトップに置ける世界最小2CPUワークステーション

MicroATX並みの小型ATXケースにE-ATXのサーバーボードを搭載しました。

モニターは32インチ

使用ケース:Cooler Master MASTERBOX Q500L
サイズ:386(L) x 230(W) x 381(H) mm

小型なのでデスクトップにおいて、常に目線の先で愛でることが出来ます。

あえて光り物のパーツを使用していないので作業のじゃまをしません。

でもこだわりのパーツはちょっと見える。

スーパーカーのエンジンみたい。

ワークステーション向けグラフィックカード搭載で何でも使える

Quadro RTX 4000搭載でCAD・CGモデリング、動画制作、何でも使えます。

ゲームも可能!

高速SSD+大容量HDDで色々使える

Cドライブは1TBのM.2 SSDを搭載。

Dドライブに10TBの大容量HDDを搭載。

この組み合わせで、動画などの大容量データも保存可能。シャドーベイは3.5インチか2.5インチのHDD もしくは SSDを2台まで搭載可能です。

拡張カードで普通に使える

サウンドカードと無線カード(WIFI、Bluetoothとも)を搭載。

これでサーバー用マザーでも普通に使えます。

またファコンを搭載しているのでOSからファンスピードも制御。

アドレッサブルLEDも追加可能です。

スペック

マザーボードSuperMicro X11DPI-N
CPUIntel Xeon QQ89 Cascade Lake-SP第2世代 Scalable Processor ES品
Xeon Platinum 8260相当)
24コア48スレッド×2CPU=96スレッド 2.2GHz – 3.7GHz
全コアTB時 2.7GHz前後
CPUクーラーNoctua NH-D9 DX-3647×2
メモリDDR4-2133 ECC Registered DIMM 16GB×16枚=256GB
ストレージ1Transcend TS1TMTE220S (M.2 SSD 1TB)
ストレージ2Toshiba MG06ACA10TE(3.5inch HDD 10TB)
グラフィックNVIDIA Quadro RTX 4000
サウンドカードCREATIVE Sound Blaster Audigy Fx SB-AGY-FX
無線カードTP-Link Archer TX50E(Wi-Fi6 + Bluetooth5.0)
ファンコントローラCorsair Commander PRO
ケースファンNoctua 前-140mm×2 後-120mm×1
電源SILVERSTONE SST-SX800-LTI
ケースCooler Master MASTERBOX Q500L
サイズ386(L) x 230(W) x 381(H) mm
重量11.3kg
OSWindows10 Pro 64bit

ギャラリー

側面
アクリルパネルを外した様子
斜め前
斜め後:側面にもゴム足がついているので、横置きも可能
正面
背面
ケースロゴ
幾何学模様のメッシュはマグネットで脱着簡単
PCIe拡張スロット
NoctuaのCPUクーラー
ケースファンもNoctua製 フロント140mm×2 バック120mm×1

最後に

ご意見・ご感想はコメント欄、もしくはメールにてお願いします。

こういった特殊PCの制作代行も承りますので、ご興味あられる方はメールください。

管理人:北村 k@ktmr.conohawing.com

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